好んで読む施術関連の本の中に『The Selected Writings of Beril E. Arbuckle,D.O.』がある。 その中に、「もし学生が、解剖学を十分に習得するよりも前に、臨床に着くことを許されるとしたら、彼は調整しようとする身体に関して不十分な知識が混じった状態で施術をすることになる」という言葉がある。 自分にとっては、このことを常に肝に銘じて日々の勉強に取り組みたい。
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慢性痛
当院に来院される患者さんの多くは、症状が出現してから、 3カ月以上 の時間を経ており、なおかつ痛みが広範囲に出現しているケースがほとんどです。 痛みそのものに意味がある皮フや神経の炎症や組織の損傷といった、警告信号としての意味をもつ急性痛のケースとは違い、 慢性痛のケースでは、痛みが脊髄や脳に記憶されたものとなり、お薬や注射ではよくならないという段階にあります。 またこのような段階では、 痛み以外に 手・足が冷える、睡眠がとりにくい、消化器症状などの不定愁訴もともなっています。 痛みを止めることが重要!( 痛み自身が疾患 である) 痛みをとめる知識、痛みをコントロールする技術が求められます。 当院では痛みをコントロールする技術はもちろんのこと、痛みをなくすために本当に必要なこと、自分の痛みを知ること、食事や生活習慣(考え方)、エクササイズ(Robert Fulford,D.O.の発案および厚意による。)などの自宅でできる取り組み、養生法(灸)などトータルに取り組んでいます。 当院で用いる治効機序一例 〇末梢性鎮痛(オピオイド受容体を介した鎮痛) 〇脊髄性鎮痛(ゲートコントロールに伴う鎮痛) 〇脳性鎮痛(下行性疼痛抑制系・DNICなどによる鎮痛) 〇筋緊張の緩和 〇局所、または全身の血流改善 〇体性自律神経反射を介した自律神経機能の調整 〇さっか鍼などによる角化細胞を介した免疫・内分泌調整 〇鍼灸治療による神経伝達物質の増加(セロトニンなど) 参考文献:「いちばんやさしい痛みの治療がわかる本」伊藤和憲/医道の日本社
呼吸 私たちは一日の生活の間に、2万八千回呼吸します。 食物の消化のサイクルが24時間かかるとすると、呼吸作用の1サイクル(空気の吸収)には約3秒かかります。 バランスのとれた呼吸は、健康的で、若々しい生活の必須の要件です。 新生児において最初の呼吸が生じ、スペースとのリズミックな交換が始まる様子を産婦人科医のフレデリック・ルボワイエが描写しています。今日はその一文を抜粋させていただきました。 『子どもは、誕生する前はひとつの統一体のなかで生きていました。子どもは世界と自分のあいだに、どんな区別もしていませんでした。外も内もひとつだったのです。子どもはまだ対立というものを知らなかったのです。たとえば、冷たさについては何も知りませんでした。冷たさは、暖かさと比較することで初めてわかるからです。 子宮のなかでは、胎児の体温と母親の体温は完全に一致しています。どうやって、そこに区別が感じられるでしょう。 誕生以前には、内も外も、冷たさも暖かさもないのです。 誕生とともに、赤ん坊は対立の王国に転落します。そこでは、あらゆるものが、善と悪、快と不快、好きと嫌い、乾きと湿りなどに区別されます。子どもは、仲たがいした兄弟のように、切り離すことのできない対立関係を発見するのです。 子どもは最初どのようにして対立の世界に出会うのでしょう。感覚によって知るのでしょうか。いいえ、それはもっとあとです。 呼吸によって対立の世界に入っていくのです。 最初に息を吸い込むとき、子どもは一線を越えます。いま、そのときがきました。 子どもが息を吸い込みます。息を吸うことで、その反対の動きが生まれます。息を吐くのです。 そして、これがくりかえされていきます……。 振り子がふれはじめ、はてしなく動きつづけます。この世界の原理とは、あらゆるものが呼吸と振り子の運動からできている、ということです。あらゆるものが永久にその対立者から生まれます。昼は夜から、夏は冬から、富は貧乏から、強さは謙虚から生まれます。 始まりとか、終わりとかいうものはありません。 呼吸とは、こうした世界と調和し、普遍的で永遠につづく脈動と一体化することです。』 フレデリック・ルボワイエ/『バースサイコロジー』より抜粋


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